第45回大御神火祭

第45回大御神火祭が木曽御嶽山において斎行されました。1200名を越える大奉仕団によって見事に積み上げられた御斎木。大神様に見守られながら無事盛大のうちに焚きあげることができました。「御嶽のひかり」第389号秋分号に御神火祭関連の記事が掲載されておりますので、紹介をいたします。

 第45回大御神火祭 心を一つに赤誠の祈り第45回大御神火祭が8月7日から8日未明にかけて、木曽御嶽山4合目山中において盛大に開祭されました。本年度の奉仕団は全国教青年部会。同会は御嶽教教師有資格者の内、45五歳までの若者で組織され、この度、教師青年部会発足10周年の佳節を迎えるにあたり、青年教師が結束して奉仕団を編成、大偉業に臨みました。 8月7日午後11時30分、御嶽教霊場にて出発奉告祭が執り行われ松明行列参進。「六根清浄」が唱和されつつ1200余名の訟明行列は幻想的で幽玄の世界へと誘ってくれました。約一時間の行列の後、王滝村婦人部の方々の嶽響太鼓の演奏に包まれながら祭場に到着。典儀の挨拶により神事は厳粛に進められ全国から寄せられた祈願斎木に点火。火勢は周囲の緑の木々をも赤く染めるが如く立ち昇り、御神火は大神々の化身そのものでありました。 地元関係者の方々、また毎年御奉仕御協力の眼長講、越谷教会の方々に御礼申し上げますと共に、奉仕団の青年教師の方々およびその開係の皆様方に御礼と慰労を申し上げます。


典儀開祭挨拶

「平成10年の今年、長野県において冬季オリンピックが開催されました。オリンピックの聖火の火も多くの人々の手によって会場へと運ばれました。そして、第45回大御神火祭に向けて、御神火の火は三つに分化され、北から、南から全国の教会の協力の下ここ御嶽山にお帰りをいただきました。御神火祭に向かって皆が心を合わせて協力をし、御神火祭は皆のために斎行されるのです。星の伝説では、天の川に一年に一度橋が架かると云われています。その橋を鵲の橋と呼びます。本年御奉仕させていただく全国青年部は、全国という名称に誇りをもち、心が一つになることを目標に努力して参りました。三つに分化された御神火が一つになることによって、まさに御嶽教の鵲の橋が架かったのではないでしょうか。本年は、大きなスポーツの祭典が二つ行われました。オリンピック、ワールドカップ感動を与えてくれた祭典であり、平和の祭典でもあります。御嶽教が世界に誇る大御神火祭も世界の平和を祈るものであります。心を一つに世界の平和、敷島の大和の国の繁栄、美しき心、身体健全を祈り、第45回御神火祭を斎行させていただきます。」


懐の中の御奉仕 (御神火祭所感)斎主 大桃吉雄 
我が御嶽教の大御神火祭は、昭和29年大神のご啓示を畏みて斎行されました。第45五回の今年、御嶽教青年部会が3年前より、構を錬り想を起こした企画のもとで実行されましただけに、その運営は美事であり立派に終始したことは、なんともめでたいことでありました。 そもそもこの御奉仕の大命を青年部会が受け人れて以来、その団長を熊本県教区庁長の高野一興氏を先頭に御嶽山大御神火祭実行委員会を設け会合を重ねました。例えばこの御奉仕には地元の埋解と支援をいただくことが不可欠であるとして、御嶽山麓の地元町村長を始め青年団にも協力を要請致しまして、大方のご理解と快諾をいただき、大御神火祭を報知するためのポスターの貼付や広告と、その他多くの関係からお力添えをいただきました。本部の役員会でもあらゆる面から協議を重ね、いよいよ当日を迎えるばかりとなり、一同の士気もその頂点に達するくらいに昂揚しておりました それぞれの教会役員の勧誘による奉仕の参加人員も一千名を遥かに超えて、当初用意した宝冠や衿掛なども大量に不足するという状態 であり、また、部外からどれほど参加者があるのか、山上とはいうものの大勢の参加者を祭場に収容できるか危惧されるという嬉しい知らせが伝わって来たのであります。しかし一番の間題は天候であり、これだけは人事の及ぶところではなく、かかって大神の御加護に頼る外に術はありません。ひたすら大神のお導きを希うばかりでありました。 今年の山の天候は不順を極め、里が晴れても山は雨の日が多く、別けても8月6日夕方に降り出した雨は7日の御神火祭祭場では止むことなく、関係者を苦悩のどん底に突き落としたような状態でありました。一同は、一刻も早く雨の止むことを祈りりつつ斎木の積み上げを開始いたしました。一同の念願が通じたのか、12時半、さしもの雨も心なしか小降りになったと思う間もなく晴れへと急転し、斎木の積み上がるまでには、すっかり晴れわたりました。 奇瑞とは、めでたいことの前触れとして現れたこの不思議な現象であります。この奇瑞に一同歓喜し、大神のご加護のもと今夜の成功は疑いなしとの確信を得て、斎木は我が身の積徳なりという自覚を心に、奉仕の作業も存分にはかどったことは言うまでもありません。 天佑神助という言葉がござい ます。真心を以て尽くしている人の心根を憐れんだ神様が、その人の身体の保護と、あらゆる場面に臨んでも何事も円滑に進展させ、更にその仕事まで手伝って処理して下さるというもので、ご利益とでも申しましょうか。それは無我無心の奉仕に対して目には見えないが何物にも替え難い不思議なお徳を神様から授けていただいたという満足の信念の表現でもありましよう。 夜半、歴代管長の霊場前における出発奉告祭では全く雨の様子もなく、松明行列の開始頃は十五夜の月影を思わせ、行列の一行が焚上祭場に入るころには皓々とした名月と化していたのも不思議とも真に有り難いことでありました。 松明行列も例年になく多数を極め「さんげさんげ六根清浄」の掛け声とともに、延々とした長蛇の火龍は祭場まで粛粛として行進され、御嶽山大龍神の再現かと思われる程の荘厳華麗の態を披露しました。折からの地元王滝村婦人部の嶽響太鼓のご奉納が予期せぬ神のみ心の慰めとなり、祭員、参列者の心をいやが上にも引き立たせ、祭りの雰囲気を一層奮い起こしてくれたのでありました。 例年の事ながら三河花火の御神供も要所要所に披露されて、感動も新たに神威の昂揚に格別の役割を果たして いただきました。 式の進行も美事で大神の嘉賞は疑いありません。その証しに霊場出立の御嶽大龍神が、斎木の点火とともにその喜びを御神火に憑依、祈念の象徴である火龍となって顕現され、その乱舞を心ゆくまで楽しまれました。霊気が満場を圧したその様は、参列者の拍手と合掌で等しく確認された所でもあります。 所謂「団結力なり」の諺どおり、今回の大御神火祭は、若き青年諸氏が燃えるような情熱の有らん限りを大神に捧げきって御奉仕されたということで、大神の思し召しの趣くがまま悉くが順調に推移したというもので、思っていることが丁度良いタイミングで思い通りになったお陰とでも申せましよう。こうした都合の良さの出来こそ、真のご利益であります。また一同の信頼しあった強い満足の絆こそ、心の財産として時折々に及んで今後の生活の上にも大きな役割を果たしてくれることでありましよう。 月は無言でありますが、物言うに勝る諭しの姿で全員の行動を見届けていたあの明かり。しかしながら何もかも御嶽大神の大御懐の中に導かれながら唯々無心に行動されていた奉仕員諸氏の真情を、大神様はどんなにかご満悦遊ばされたことでありましよう。

   その中に     ありとも知らず 

      晴れ渡る     空に抱かれ

                  雲の遊べる   

                     俊董尼(しゅんとうに))   


それを丁度良くとか、幸いにもとか、おかげさまでという言葉に間に合わすことが出来る言葉を得られた、奉仕員の満足がそれを物語っているものでございます。全員が一丸となって樹立てられた見事なる成果に、限りなき快哉の拍手を贈るとともに参列者各位のご健勝とご多幸を祈念し、併せて本年度大御神火祭の成果を賞賛するものでございます。


合掌大御神火祭へ御協力御礼 第45回御神火祭奉仕団 団長 高野一興
 
平成10年8月8日、第45回大御神火祭は、好天の下で、全国教師青年部会奉仕団、1036名の奉仕により、一人の怪我人もなく、無事、盛大に執り行うことができました。 ここに、祭典当日に御奉仕賜りました奉仕団の皆様はもとより、過去1年間三つに分化した”不滅の御神火”をお護り頂きました全国各教会の諸先生方、又、里帰り感謝大祭に於て松明行列に参加頂いた教師、信徒の皆様方、連絡等にていろいろとお手数、御迷惑をおかけ致しました各地区教区長諸先生方に対し心より深く感謝申し上げます。 皆様方の御協力、御支援により、教団史上始めての全国よりの奉仕団編成にての大御神火祭が無事挙行できましたことは、大変意義のあることだと存じます。 今後は、私共教師青年部会一同が、この祭の成功を”自信”として、一人一人が御嶽教の大先達たらんことを期して、精進努力することが何よりの皆様への恩返しになることと思います。 今後共、教師青年部会への御指導、御鞭撻をお願い申し上げ、此の度の大御神火祭御協力の御礼の言葉とさせて頂きます。