教派連青年会議 御嶽山聖地登拝

平成17年8月7日〜9日にかけて教派神道連合会青年会議聖地巡拝として御嶽山登拝が行われました。昨年度の富士登拝に引き続き本年度は御嶽教が当番教派と言うことで、御嶽教から教派連青年会議常任幹事の鴨下先生の発案により御神火祭の参拝と御嶽登拝を組み合わせて計画準備を進めておりました。
今回は御嶽教からは鴨下清司前会長の他、青年部より百田吉男会長、筒井清高特別理事、江亜佑美理事、稲葉優介先生の計五名が参加しました。



教派神道連合会青年会議 聖地巡拝御嶽山登拝記


  木曽の御山に厳かにも朗朗と女性神官の禊祓いが響きわたる。
 ここは、八丁ダルミ御嶽教御神像前。我が日本国山嶺の中心御嶽山にて執り行われた
 慰霊祭での一コマである。
 禊祓いを奏上するのは扶桑教大教庁より参加頂いた宍野綾子副議長である。若々しい
 凛とした姿勢のなかに不動の信仰心を感じさせる。その姿に新しい時代の幕開けを予感した。
 八月七日、教派連青年会議は、常任幹事・御嶽教丸い福寿教会鴨下清司先生を団長とし、
 我が御嶽教が聖地とする木曽御嶽山に登拝行へと旅立った。
 御嶽教里宮を参拝し清滝を見学。数時間の休憩後、御神火祭を参拝。心身共に清めら
 れた後、天の河を背に王滝口より御嶽山登拝となった。
 ぬかるんだ登山道…いつの間にか大小の石や岩が転がる大変登り辛い急な山道となった。
 一口水にて御来迎を拝する事となったが、日の出時間を大幅に過ぎても何故か陽
 は上がらない。鴨下団長の指示の下、登拝を続ける事となった。それから十分程進ん
 だのだろうか、東の空が俄かに朱色を増し、静かに陽が登り始めた。「あっ御来迎!」
 誰が口にしたかは分からない。只、美しい朱色の雲海に金色の太陽がゆっくりと登り
 始め、峰々を、雲海を、人々を、藤色から朱色へそして黄金色へと染め始めたのだ。
 柏手の音。感嘆の声…。どの位いの時をその岩場で過ごしたのだろうか。再び登拝行
 に戻り、頂上の旭館に到着したのは、朝方五時四十分頃だった。
 王滝頂上小屋に於いては偶然にも前夜八丁ダルミ御神火祭を終えられた三重県教区の方々と
 御嶽教宣教部長宮城大教会教会長 戸井一道先生と御会いする事が出来、戸井先生
 からは暖かい労いのお言葉と多大なる激励を頂いた。 軽く朝食を済ませ八丁ダルミ
 に入り、先に記した慰霊祭を執り行った。
  鴨下団長を典儀とし、禊祓いは扶桑教宍野綾子副議長。斎主は教派連青年会議議長の
 神習教 芳村正徳管長が慰霊祭の祝詞を奏上。
 戦争、テロ、災害にて亡くなられた幾百万幾千万柱の御霊への魂鎮めの祝詞を捧げ、
 選び抜かれた美しい言葉で世界平和への祈りと移りゆく。青年らしくも重厚なその御
 声は木曽の山々へと言霊した。
 各教派、玉串奉典の後、慰霊祭を終了し一行は剣ヶ峰をめざした。道中ふと振りかえ
 るとそこは乾いた岩石がゴロゴロと転がる、この世とは思えぬ風景。人の世と神の世
 を結ぶ絶対神域。気の緩みは許されない。只ひたすら足元に注意し、鴨下団長に導か
 れるまま、黙々と歩み続けるのみ。
 暫くして目的地である剣ヶ峰に到着した。
 吸い込まれる様な空の青、龍神が住むと言い伝えられる二の池、御嶽信者の祈りの声。
 そして今迄歩んできた道のり。神々様の御加護の下、私達は目標に到達したのだ!四
 百七十ヘクトパスカルの気圧、薄い酸素濃度の中、誰一人脱落する者は無く不調を訴
 える者も無く。
  美しい剣ヶ峰から見える多くの御嶽の自然美がまるでこの場に居合わせる
 全ての人々を祝福して下さっているかの様に思えて仕方なかった。御嶽神社奥社本
 宮参拝後私達一行は途中の山小屋・石室山荘で疲れを癒した後、黒沢口より下山した。
 日野製薬にて中食の直会を頂き、我が御嶽教山の本部大教殿にて下山報告祭及び神楽
 舞奉納を行った。村鳥管長夫妻より暖かい労いと今後の活動への激励のお言葉を頂き、
 又心尽くしの茶菓子の接待を受けた。
  御嶽教青年部のゴミ持ち帰り運動にも御協力戴こうと、皆さんにゴミ袋を持って行っ
 て貰ったが、目だったゴミの投棄なども無く、出会う登山客とも挨拶と安全確認の声
 掛けもスムーズに出来た。このような気持ちの良い登拝がこれからも永遠に続く事を祈る。
 暮れゆく信濃の夕日の中、宿泊地である南木曽温泉郷ホテル木曽路に到着し会議後和
 やかに直会の時を迎えた。

        千早振 神の恵の露深みかかる人には 鬼も恐れむ
                        (神拝集 神徳歌より)

 教派の垣根を越え、共に汗し、共に世界平和を祈念した二泊三日の登拝行。
 天候にも恵まれ、神恩感謝を深く心に刻みて。

                        青年部理事 御嶽教若松教会 教会長 江 亜佑美