御嶽山大和本宮

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御嶽山剣ヶ峰三十六童子を勧請

2020年7月16日

御嶽山剣ヶ峰頂上鎮座三十六童子を御嶽山大和本宮に勧請

 

御嶽山大和本宮の御嶽山大岩権現周囲の石柱に、御嶽山剣ヶ峰頂上三十六童子様を勧請するにあたり、立派な銘板が仕上がりました。

7月28日の大和本宮月次祭・護摩堂護摩供養に先立ち、三十六童子様の御鎮座式を斎行し、ご奉納者各位のご芳名を奉告の上、諸願成就・悪疫退散・心身安泰を祈願いたしました。稀に見る強力なご加護を受けて頂けることと存じます。

大和本宮の新たなパワースポットとして一般の方々も参拝されることと思います。

霊験あらたかな護符を授与致しますので神殿・神棚・床の間・仏壇・清浄の場所等に奉斎し日々奉祀してください。ご加護・ご利益・除難救護を得られた場合は、大本庁までご報告ください。当方にても三十六童子様に御礼の奉賽をいたします。

 

御嶽山三十六童子様の由緒

 

『御嶽の歴史』(生駒勘七著、昭和四十一年)によると御嶽山一ノ池に不動三十六童子を勧請したのは尾張の御嶽行者・儀覚で「下総(千葉県)の成田山新勝寺の不動三十六童子を勧請した」としている。成田山が江戸深川の永代寺境内で本尊不動明王の出開帳を始めたのは江戸時代の元禄期である。その後頻繁に出開帳を続けた結果、成田山の信仰は江戸庶民に大いにひろまった。これが諸国の大名にも信仰され、その郷里に成田山が勧請されて今に至る全国規模の信仰となった。とりわけ熱心だったのは尾張藩だった。こうした流れのなかで成田山不動三十六童子も江戸から尾張へ、そして尾張から御嶽山一ノ池に勧請されたのである。

三十六童子は一の池のまわりのお鉢に勧請された御嶽山不動明王の眷族(家来)のことで三十六体の童子をお参りするお鉢巡りである。眷属とは、仏や観音に従うものということである。三十六童子は、ひとりひとりが一千万人の従者を率いているとされ、大眷属の頂点たる不動明王の力の偉大さを感じさせてくれる。三十六童子の名を唱えれば悪霊は退散し、崇拝する者を背後から守護して、長寿をもたらすと言われている。

不動明王は、観音菩薩や地蔵菩薩と共に古くから多くの人々に信仰されている仏様である。日本全国には、不動明王を本尊に迎えている社寺が数多くあり、御嶽山大和本宮の護摩堂にも「大日大聖不動明王」をお祀りしている。木曽本宮には、清明滝に「聖心不動明王」が鎮座されている。

去る平成二十六年の御嶽山噴火により頂上登拝が制限されてきたが、平成三十一年には黒沢口より剣ヶ峰頂上の登拝、令和二年七月に王滝口頂上の参拝が可能となった。しかし剣ヶ峰頂上の一ノ池、いわゆる「お鉢廻り」の行場は現在のところ解除されていない。

歴史あるお鉢廻りの効験をより多くの方々にも体験して頂き、その霊験・御神德を享受して頂きたく、里の本宮である大和本宮においても参拝して頂けるように、三十六童子の神璽を大岩権現の周囲の石柱を神籬として勧請いたしている。大和本宮参拝の折りには、是非「お鉢廻り」をしていただき、その御神徳をお受けいただきたい。また御鎮座の護符も受付にて授与しており、霊験あらたかであるのでお受けいただきたい。

御嶽山大和本宮・御嶽教大本庁 

 

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